サラリーマンを辞めた後は、色々な考え方を変えていかなければなりません。
自分の時給を設定するという作業もその1つです。
サラリーマン時代は「年収」が一番大きな指標で、次に「月給」になるかと思います。
反対に独立した後は、「時給」が一番大きな指標となり、その延長線上に「月給」「年収」が形成されるようになります。
(※最初に、時給を設定する際は年収からブレイクダウンさせる必要があります)
実際に単価を設定してみる
例えば、分かりやすく年収1,200万円稼ぎたいとします。
そうすると月給は100万円必要となります。
月の稼働を20日とすると、日給は5万円となります。
1日の労働時間を8時間とすると、時給は「6,250円」となります。
特に何も収益源がない状態であれば、このものさしを持って交渉していく必要があります。
商談の段階で、この案件に自分が使う工数はこれぐらいで、得られる収益はこれぐらい
という内容を見積もり、一度設定をした「時給6,250円」に対しての評価をします。
この基準を超えていたら、受注して問題ないはずです。
基準を下回っていた場合はどうするか?
すべての案件が基準を超えるような商談であれば、特に問題はありませんが
そう上手くはいきません。
その場合は、次の基準で考えてみましょう。
- 基準にどのくらい足りないのか?
- 継続性はあるのか?
- ブランド的な価値(その仕事が実績として意味があるか?)
- 楽しめる仕事か?
- 逆に割り切って進められる仕事か?(魂を殺して仕事するのもアリ)
- この相手と今後も付き合っていきたいか
基準を下回って、仕事を受注する際には、
自分自身が何を今回はガマンして、何のためにやっているのか
をハッキリさせておく必要があります。
目指すべきは、金額の基準を取り払える状態
基準がいくつもある場合、検討がどうしてもややこしくなります。
例えば、
「この担当者は良い人だけど、継続の約束はしてくれないし、金額もちょっと安い、
内容もあまり楽しそうではないけれど、時間的に少し余裕があるからやってみるか」
というような感じです。
このような場合は、自分の感性で「やる・やらない」を決めていく局面が多くなり、判断にエネルギーを要します。
これを確実に打開する方法はただ1つ、
「固定的な収入がすでに約束されていて、金額のことは気にしなくてよい」
というものです。
継続的な案件なり、仕組みなりを構築して、ある程度の収入が約束されると、もうあとは自分の好みだけで仕事をしていけるようになります。
私もまだまだ到達しませんが、目指すべきはこの状態ですね。
時給は必要に応じて見直しもする
一度設定した時給は、永遠にこのまま。
というものでもありません。
何か継続的な仕事が始まった、新しいビジネスや投資で収益源が一部確保できるようになった
という場合には、もともと設定した金額から
この分の金額や時間を引いて、再度新しいものさしを設定して、新しい基準のもとに商談を行うようにしましょう。
基準が上がったり、下がったり紆余曲折あると思いますが
正しい努力をし続ける限りは、基本的には基準は緩くなっていくはずです。
私も同じですが、お金のことは気にしなくてもよい、というところを目指したいものですね!